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被災地支援! どこかで「募金」しましたか? に参加中!
先日、友人たちと街頭募金活動をしてきたわけですが、その時に気がついた、体験したことについて、メモしておこうと思います。

☆街頭募金活動には許可がいる☆
日本では、思い立ったら即できるようですが(だからこそ、悲しいことに詐欺も時々・・・)、こちらでは、公式な募金活動を行っている団体に所属するか、そうでなければ、許可を自治体から得ないことには、勝手に行ってはいけないようです。
オランダ国内では、定められた「募金週間」内に、募金活動を行う各団体が家を一軒ずつ周り、寄付を求めることができます。(募金週間は各団体に割り当てられているようで、1年間のどこかの週に集中していろんな団体が募金活動をするわけではありません)
この「募金週間」外に募金活動を行いたい場合、その団体は4週間前までに自治体に申請せよ、とありました。


☆私たちが街頭募金の許可をもらうまで☆
元々は、市役所の前あたりで募金活動できたらわかりやすくていいんじゃないか、とのことで、市役所にそれができるのかを問い合わせたのですが、そしたら「許可申請をして、申請料を払ってください」と言われてしまいました。
どうやって申請するの?と市役所のウェブサイトの指定のページを見ると、聞いてもピンと来ないような各種書類提出が求められていました。
そして、申請料はなんと57.35ユーロも!(6000円強くらい)
一体どのくらい集められるかも見当がつかない段階で、この額は驚きました。

求められている書類の内容には、正式な登録団体であることの証明、というのがありました。
私たちは、市内の日本人の母親が集まった読み聞かせの会です。どこかに団体登録なぞ、していません。これはどうしたものか。

市役所に問い合わせると、とりあえず、私たちの希望する活動の内容をメールで送ってほしい、とのことで、送りました。
平行して、収益の行き先は赤十字社、と思っていたので、赤十字社が私たちに募金箱を貸してくれないか、などと問い合わせをしていました。(結局募金箱は借りられず)

4週間申請にかかるとしたら、街頭募金はやらないで別の方法で義援金を集めよう、と話しつつも、回答を待ちました。

会の仲間のご主人で市役所に勤める方がおり、内部でも調整をしてくれたという幸運もありました。私たちには特別な許可が市から下りました。申請して、5日目のことでした(週末を挟む)。

規定にあった書類の提出も、申請料の支払いも、免除してもらえました。とても、ありがたかった。


☆「募金お願いしまーす」は言わない☆
日本での募金活動の光景といえば「ナントカのための募金にご協力くださーい!」「募金お願いしまーす!」と、声を一生懸命張り上げて活動する方々の姿が浮かびますが、ここではそういうのをあまり見たことがありません。
一番よく見る募金活動は、家に募金箱を持ってまわってくる人たちですから、声を張り上げたりはしません。
夫に聞いてみたところ、「そういうことは言わないね。街頭アンケートの人のように、話しかけて、お願いするような感じじゃないか?」とのこと。

でも実際には、こちらから道行く人にアプローチするというよりは、私たちがしていることに気がついた人たちが、こちらにすっと寄ってきてくださることがほとんどでした。
ポスターを掲げ、各人も首から「日本を支えてください」というような内容の紙を下げ、借りてきた青いはっぴを着て、カゴに入った折り鶴を持って立ち、「おはようございます」「こんにちは」と挨拶をしていました。
気に留めてくださった方にはいろいろと話したり、折り鶴を渡したり、また、パフォーマンスとして「日本語で名前を書きます」や日本の歌を披露したりしました。


☆子どもたちも大きな協力者☆
折り鶴効果。小さな子どもたちも、折り鶴がほしくて募金をしに来てくれました。羽を広げた鶴を渡した時の笑顔に、こちらも微笑まずにいられませんでした。